2016年5月4日水曜日

『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』の英語版、"Rich Dad's Cashflow Quadrant" を読んで学んだ5つの事

     有名なフィナンシャル本 『金持ち父さん 貧乏父さん』の英語版に続き、『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』の英語版 "Rich Dad's Cashflow Quadrant"を読み終えましたので、さっそくレビューをしたいと思います。
Rich Dad's Cashflow Quadrant
  ちなみに、Amazonで日本語版のレビューを読んでみると、この本はマルチ商法のバイブル本として使われているからお勧めできないという意見が多数ありました。確かに2日間で極端に多くの高評価レビューがあり、サクラレビューじゃないかと疑ってしまいます。マルチ商法にどう利用されているのか分かりませんが、私の正直なレビューは読んで本当に良かったと思います。とても役立つ本だけに、金持ち父さんの本=マルチ商法で使われる本 というイメージがあるのはとても残念ですね。


 それでは、Rich Dad's Cashflow Quadrant を読んでみて、お金について学んだ事を5つシェアしたいと思います。


1.職業を4つのタイプで考える
 ロバートさんは職業を大きく4つのタイプE、S、B、I に分けて考えています。Eが Employee(従業員)、Sが Self-employed(自営業)、B がBig Business(会社経営)、I がInvestor(投資家)。それぞれのタイプの人が仕事に求める事が違うし、EやSタイプの考えを持つ人が、いきなりBやIになっても成功しないというものでした。要は左から右のクワドラントに移るには気持ちや考えをしっかり変える必要がある事。学校はEとSタイプの職業になる為の教育しかしません。ロバートさんによると、クワドラントの左の職業は、右に比べてファイナンシャルな面でかなり不利で、リスクもあるとの事。

2.お金は目では見えない、脳で見る
 日本に比べて、アメリカでは財布に入れている現金が極端に少ないです。財布に100ドルも入れている人はかなり少ないでしょう。それは、どこでもクレジットカードでの支払いが出来るからで、誰もが多額の現金を持ち歩けば強盗にあい治安が悪くなるからです。クレジットカードのリミットまで使い、不動産を購入し、ローンを組み、利率も変化したり、タックスリターンなどお金の動きは複雑で自分の目では本当に見えません。お金は脳で見る必要があります。


3.アドバイスと真実を混同しない
  お金を脳で見る事が出来ない人は、ファイナンシャルに弱いので、他人のアドバイスを信じて行動します。では、ファイナンシャルのプロである銀行のアドバイ スが正しいか?銀行は銀行に都合の良い事しか言いませんので、銀行のアドバイスが全てだと考えるのは大変危険です。アドバイスを聞く場合、自分自身がプロ フェッショナルと同等レベルの知識をもつ必要があります。


4.自分の負債は小さく
  私は、丁度もうすぐアメリカで初めての家を購入する予定です。日本と違い、アメリカでの不動産価値は長い目で見れば上昇する可能性が高いので、多くの人が「家こそが最高の資産である」と信じています。本当に自分にとって資産になるのでしょうか?前回の、Rich Dad Poor Dadでの「自宅は負債である」という金持ち父さんの名言に納得。では、自宅は誰にとっての資産なのか?金持ち父さんの考えでは、自宅は所有者にとっては大きな負債であり、お金を貸し出す銀行の資産。不動産エージェントやローンカンパニーがアドバイスする額の家ではなく、金持ち父さんの「自分が支払うべき負債はできるだけ小さく」という意見に従うことに。もちろん、ドリームハウスではなくなりますが、それでも自信をもってこの額で良いと思いました。 


5.お金持ちらしい生活をしても、お金持ちにはなれない
 大きな家に住み、豪華な車に乗れば、裕福には見えますが、実はローンまみれで破産寸前の人は多くいます。金持ち父さんは、小さなこじんまりとした家に住み、トラックに乗って、他人から見ればお金持ちとはかけ離れた暮らしをしていました。はじめは負債を小さく、資産を増やすことに集中して、いつの間にかハワイで有名なお金持ちになり、周りを驚かせます。お金持ちがすることを真似て裕福に見える生活をしてもお金持ちにはなれません。お金持ちと同じ考えに切り替えることが大事です。
 
Contents
Introduction : Which Quadrant Are You In?
Chapter One : Why Don't You Get a Job?
Chapter Two : Different Quadrants, Different People
Chapter Three : Why People Choose Security over Freedom
Chapter Four : The Three Kinds of Business Systems
Chapter Five : The Five Levels of Investors
Chapter Six : You Cannot See Money with Your Eyes
Chapter Seven : Becoming Who You Are
Chapter Eight : How Do I Get Rich?
Chapter Nine : Be the Bank, Not the Banker
Chapter Ten : Take Baby Steps
Chapter Eleven : Step 1: It's Time to Mind Your Own Business
Chapter Twelve : Step 2: Take Control of Your Cash Flow
Chapter Thirteen : Step 3: Know the Difference Between Risk and Risky
Chapter Fourteen : Step 4: Decide What Kind of Investor You Want to Be
Chapter Fifteen : Step 5: Seek Mentors
Chapter Sixteen : Step 6: Make Disappointment Your Strength
Chapter Seventeen : Step 7: The Power of Faith
Chapter Eighteen : In Summary

Life-Changing Book!
  この本を読みだして、今までで一番よく将来のお金の事を考えるようになりまし た。金持ち父さんの本を読む前と読んだ後では、お金に対する考え方がまるっきり変わりました。日本人なので、今までは節約をして将来の為に貯金を増やすことが大事だと思っていました。本を読んで、また違った世界もあるのだなと目からウロコでした。私が家の購入を前提にオープンハウスを見に行き出したのは、もう半年前ですが、1か月 半ほど前から金持ち父さんシリーズの本を読みだして考えが大きく変わりました。この本を読んでいなかったら、まったく違う家を選んでいたと思います。アメリカでは家は何度も住み替えるのが普通と考えられているので、家は一生で一度の買い物ではないと言われます。しかし、私の中では今までで一番の大きな買い物になります。人生の大きな節目となる家の購入直前に読めたのはタイミング的にとても良かったです。次はロバートさんが作った『キャッシュフロー101 ボードゲーム』でお金の流れについて勉強したいと思います。
Rich Dad Poor Dad  &  Rich Dad's Cashflow Quadrant
英語の難易度は
  金持ち父さんシリーズはファイナンシャル本ですが、英語自体の難易度は高くないので、洋書としては非常に読みやすい本だと思います。世界的に使用されているLexile指数によると、金持ち父さんシリーズは800L~895L(アメリカの4~9年生の読解レベル)の洋書として紹介されています。Rich Dad Poor Dad は約180ページでしたが、Rich Dad's Cashflow Quadrant は約280ページです。ボリュームがありますが、最初から最後まで楽しく読めます。金持ち父さんシリーズを読まれる方は、まずはRich Dad Poor Dadから読まれることをお勧めします。


 これからビジネス・投資を始める方、経済的に成功する為にファイナンシャルスキルを向上したい方にぜひ読んで欲しいお勧めの本です。お金の流れを学ぶことで、また違った人生になるかもしれません。

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Rich Dad's Cashflow Quadrant
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