2021年5月1日土曜日

ペットを飼っていないのに家でノミが発生!アメリカで私が試したノミ撃退方法

 

 去年の話になりますが、我が家でノミが発生して大変苦労しました。なんとか駆除できたので、シェアしたいと思います。


ペットがいない家で、なぜノミが発生するのか?

 我が家には、ペットがいません。なぜ、ノミが発生したのでしょうか?  

 色々考えてみると、思い当たるふしがありました。ちょうど、ノミが発生する1か月少し前に、コンドミニアムの駐車場で子猫が生まれたのです。もともと、たまに2匹ほど大人の野良猫を見かけていたのですが、その2匹とも母ネコになっていました。全部で子猫が3匹。夕方散歩に出るときに、子猫を見かけたら、かわいさから近づいた事もあります。ただ野良猫は警戒心が強いので5メートル以内には近づけません。

 後から考えれば、私は野良猫が頻回に通る場所を毎日歩いていたのです。しかも、丈の短いアンクルソックスをはいていました。足首を出した状態で歩いていたので、ノミが跳びついて、それを知らぬ間に家の中まで持ち帰っていたのでしょう。


ノミにさされると異常なほど痒い!

 最初は足首のあたりに虫刺されがありました。異常なほど痒いので、刺されたら気づきます。初めは何の虫に刺されたか分かりませんでしたが、虫刺されが足首~ひざ下に集中するので、ネットで検索してノミによるものだと分かりました。(ノミはあまり高く跳べないので、床から30センチ以内の高さで刺される。)

 ノミに刺されると、翌日になっても、かなり痒いです。しつこい痒みが1週間ほど続きます。ノミ刺されの痒みは、以前の記事で紹介したグリーンオイルでのりきりました。

 以前の記事 『アメリカで出会った 台湾のグリーンオイル(綠油精)は効果がすごくてびっくりした!』

 アメリカ在住の方は、虫刺されによる痒みには Extra Strength Benadryl Cream もおすすめです。



効果的に駆除するにはノミのライフサイクルを理解する必要がある

 色々なサイトを読んで、ノミにはライフサイクルがあるので、駆除には通常2~4か月かかる事が分かりました。

ノミのライフサイクル(CDCより)

 ノミのライフサイクルは4期(卵、幼虫、さなぎ、成虫)あります。

メスの成虫は血液を吸い、48時間以内に卵を産む。

卵は床に落ちて、1~12日で孵化して幼虫になる。

幼虫は4~18日でごみなどを食べて、さなぎになる。

さなぎになったら3日~1年で成虫になる。(寒いと最大1年冬眠できる)

成虫になったら、毎日10~50個の卵を産む。一生で最大400~1000個の卵を産む。成虫は12~14日間生きることができる。


一番駆除が難しいのは、固い鎧で守られているさなぎです。さなぎは、湿度と温度が高いと早くう化しますが、寒いと1年近く冬眠できるのでやっかいです。



ノミが血液を吸ってから卵を産み、卵が成虫になるまでの期間は?

気温が高いと最短で10日間ほどです。気温が低いと1年ほどかかります。




ノミが好む場所

ペット

カーペット

ソファー、ベッド

草むら

日陰

温かくて湿度が高いところ

 ノミはカーペット、ラグ、ソファー、ベッドなどふわふわして、暖かいところを好みます。 今まで、公園を歩くときに、芝生の上を歩いたりしていましたが、なるべく舗装された道路を歩くようにしました。




駆除の方法

1.室内で霧タイプの燻せいを使用

Hot Shot の Bedbug & Flea Fogger
 どこにノミが潜んでいるのか分からなかったので、まずは手っ取り早く、霧タイプの燻せい剤を使用することにしました。Hot Shot の Bedbug & Flea Fogger を購入しました。

Hot Shot の Bedbug & Flea Fogger
 3缶入っています。それぞれの部屋で使用しました。スイッチを押すと、霧が吹きあがります。2時間以上たってから、家にもどり、食器や服など洗えるものは全て洗いました。

 良かったことは、このFoggerを使って、ノミに刺されなくなった事。「効いた!」と思いましたが、10日ほどして、また毎日ノミに刺されるようになりました。ノミ被害の第2波です。とにかく、ノミ駆除には色んな駆除剤を組み合わせる事が効果的なようです。

 日本では、アースレッドWのノンスモーク霧タイプが似ていると思います。
アースレッドW ノンスモーク霧タイプ



2.掃除機をかける。(毎日)

 掃除機をかけるのは、落ちた卵を除去するのに、効果的です。

 我が家は、もともと毎日掃除機をかけていました。しかも、掃除しやすいように、リフォームの時に全てのカーペットをはがして、ラミネートフロアにしていました。ミニマリストなので、ラグは小さいものがバスルームに2つだけです。なので、ノミが好む環境はほぼありません。

 毎日掃除機かけて、カーペットもないのに、どうしてノミが増えたのか?盲点だったのが、ベースボードと床のわずかな隙間です。ノミはタイルやラミネートフロアなど、固くて滑る素材の床では生活しないそうです。なので、ベースボードと床の隙間や、クラックしているところに隠れて、血を吸う対象(人や動物)が現れたら、跳んでくるそうです。

ベースボードと床のわずかな隙間も掃除機をかけます。
 毎日、ベースボードと床の隙間までしっかり掃除機をかけました。

 掃除機をかけた後は、ゴミは外でビニール袋に入れて捨てます。我が家はダイソンを使用していますが、今までは室内のゴミ箱にポイっと捨てていましたが、それも改めて、外で掃除機のごみをカラにするようにしました。

 日本だと、アースのダニ・ノミ退治を床にふりかけてから、掃除機をかけると、ノミ駆除に効果的かもしれません。
アースのダニ・ノミ退治





3.ベッドボードと床の隙間にスプレーをかける。(週に1回)
 ノミの幼虫、さなぎ、成虫の住処になるベースボードと床の隙間に駆除スプレーをかけました。 

 毎週末に家中のベースボードと床の隙間に使うので、大容量が必要だったので、買ったのが、Black Flag Flea & Tick Spray Plus Growth Regulator です。
Black Flag Flea & Tick Spray Plus Growth Regulator
 3.78リットルで大容量です。これを使いきる前にノミはいなくなりました。それでも半分以上は使ったので、買って良かったです。



4.ベッドとソファーに駆除スプレー(週1回)
 ノミが好みそうな、ベッドとソファーは毎週スプレーをかけました。
Hot Shot Bed Bug Egg Kill
 Hot Shot Bed Bug Egg Kill を使いました。Bed Bug(南京虫)だけでなく、ノミにも効くと書かれています。もともとベッドやソファーで刺された事はなかったので、効いたか分かりませんが、十分予防ができたと思います。欠点は、臭いがきついので、換気を十分に行う必要があります。臭いがなくなるまで多少時間がかかるので、時間がない時は扇風機の風で、臭いを飛ばすと早いです。

 日本だと、ダニアース スプレーが寝具のノミを駆除するのに効果的だと思います。
ダニアース スプレー




 



5.ノミトラップをしかける。
 ノミは光に集まる習性があるそうなので、ノミトラップをしかけました。
The Ultimate Flea Trap
 市販のノミトラップもありますが、手作りで挑戦しました。YouTubeで "Flea Trap"で検索すると、作り方の動画が沢山出てきます。結果、2匹しかかからなかったのですが、それでも、どの部屋にノミがにいるかが分かりました。

 日本では、アース ノミとりホイホイを使ってみると良いかもしれません。
ノミとりホイホイ




6.外に出る時は、虫よけスプレーをする。
 外に出るときは、足首が出ない服装(靴下、長ズボン、できればブーツなど)を選び、さらに虫よけスプレーを足首~ひざ下にかけました。
Repel Insect Repellent Sportsmen Max 40% Deet
 虫よけスプレーは、Repel Insect Repellent Sportsmen Max 40% Deet を使用しました。この虫よけスプレーはDeet(虫よけ剤)が含まれていて、ノミの他に、蚊、ダニ、ブヨにも効きます。

 日本だと、ライオンケミカルの虫よけミストがDeet(虫よけ剤)を含んでいます。ノミの他に、蚊、ダニ、マダニ、ブヨなどに効きます。
ライオンケミカル 虫よけミスト






結果・・・
 ノミに刺されだしてから2か月経つ前に、駆除を完了する事ができました。ノミに刺されだしたのが、9月末頃。そして、11月半ばには刺されなくなりました。おそらく、ノミがいなくなった理由のひとつは寒くなったからです。南カリフォルニア在住で、冬も暖房は使いませんがそれなりに寒いです。気温が低くなったのが一番効果的だったかもしれません。さなぎの状態で、冬を越していたらどうしようと思いますが・・・。

 あとは、ノミを運んできた野良猫問題ですが、なんと解決しました。ノミ被害の第2波(くんせい剤が一時的に効いたが、10日後にノミが再発生)が始まって数日後の夜中に、外で猫が喧嘩する鳴き声が聞こえたので、見てみたらコヨーテが子猫に襲い掛かっていて、くわえて連れさっていきました。かなり衝撃的だったのですが、南カリフォルニアでは珍しい事ではありません。コヨーテは人間も襲います。親が付き添っていても幼児がコヨーテに襲われて大けがしたというニュースは毎年ききます。人間が襲われたらニュースになりますが、それ以外にも犬や猫などペットがコヨーテに襲われるというのはよくある事です。子猫が連れ去られたのを目撃してすぐにコンドミニアムのコミュニティの掲示板に注意喚起のポスターを貼りました。
カリフォルニアではコヨーテは暗くなると出没します。
『コヨーテが野良の子猫を連れ去ったのを駐車場で見ました。小型のペットは夜間外に出さないようにしてください。野生の動物にエサを与えないでください。』

 すると、数日で誰かが残った子猫を捕獲してくれて、里親を探してくれました。


 とにかく、ノミに刺されると痒くて、いつ駆除が終わるか分からないストレスで、精神的なダメージまできついです。ノミ駆除のポイントは、色んな駆除剤を並行して使う事です。私は初めは「燻せい剤だけでで駆除できた。」思っていましたが、やはり1つの駆除剤に頼っても、卵やさなぎまでは駆除できないと再発します。

 このブログ記事がノミで悩まれている方達のお役に立てれば幸いです。大変ですが、頑張ってくださいね。

     

  

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