Rich Dad Poor Dad (金持ち父さん 貧乏父さん) |
2016年に『金持ち父さん 貧乏父さん』の英語版『Rich Dad Poor Dad』を初めて読みました。あれから、6年経ち私のファイナンシャルリテラシーも向上し、6年前と比べると資産運用方法や考え方が大きく変わりました。もし読んでいなかったら、今の我が家の資産額はかなり大きく違ったと思います。本当に読んで良かったと思う本でした。まだ読んでいない人は絶対読むべき、お勧めの本です。
『金持ち父さん 貧乏父さん』に関する前回の記事
ファイナンシャル本のベストセラー! 『金持ち父さん 貧乏父さん』の英語版 『Rich Dad Poor Dad』 を読んでみた
『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』の英語版、"Rich Dad's Cashflow Quadrant" を読んで学んだ5つの事
『金持ち父さんの投資ガイド』の英語版、" Rich Dad's Guide to Investing"を読んで学んだ4つの事
読もうと思ったきっかけ
きっかけは、当時アメリカで自宅購入を検討中で、実際に家を買う前にアメリカ人でファイナンシャルリテラシーが高い人、不動産で成功している人の考え方を知りたかったから。それで、選んだのが『金持ち父さん 貧乏父さん』の英語版です。世界中でベストセラーの本。アマゾンレビューもすごく良いので、すぐに注文して読んでみました。
読んだ後の行動の変化
■ファイナンシャルリテラシーを向上させた
日々 経済ニュースや S&P 500の値動きを見るようになりました。Tax Returnの時期には、税金の優遇制度について学んで我が家でできる事はないか調べました。保険への考え方も勉強して、我が家にあった保険プランを選ぶ事ができるようになりました。
■資産を買い続けた
収入が入ったら、すぐに投資(資産を買う)を継続しました。現在、我が家の場合の資産はほとんどが株式投資です。結果、株が一番手間がかからなくて我が家にあっていると思いました。
■キャッシュは必要以上に持たないようにした
アメリカではエマージェンシーファンド(失業などの予測外の事態の為にとっておくお金)は生活費の3か月~半年と言われています。我が家は精神的に心地良い額が生活費の半年~1年くらい。それ以上ある時は投資額を増やしてキャッシュ(現金・預金)を減らすようにしました。このルールにすると、かなり投資額が増えました。(キャッシュはインフレで毎年価値が下がるので、お金を産みだす資産に変える方が良い。)
■他人やファイナンシャルの専門家の言われるがままに行動しない
ファイナンシャルに関する決断をする時は、自分で時間をかけて調べて、しっかりと知識を付けた後で(ほぼ決断したあとで)専門家にコンタクトするようにしました。すると、この専門家は透明性があって顧客ファーストだとか、この専門家は商品を売りたいだけとか分かるようになります。専門家の言いなりにならない事、自分で知識をもって決断する事が大事です。家のローンのリファイナンスなどは、自分のケースではどれを選ぶのがベストか、ノートに沢山書いて、シュミレーションしてみて決めました。
読んで6年後・・・
この6年間、支出の最適化をしてきました。アメリカではインフレで様々なものが値上がりしましたが、それでも我が家で支出を抑える事ができた大きなものが住居費。家を購入する前に借りていたアパートは現在インフレで月$1000(14万5千円)以上も上昇していてびっくりしましたが、我が家は6年前に家を買い、さらに歴史的な低金利時にリファイナンスできたので、6年前のアパートのレント価格よりさらに安く、広い家に住めています。もしあの時に家を買っていなかったら、年間$12,000(174万円)以上も支出が増えると思うと驚きます。賃貸では年々インフレで生活がきつくなりますが、持ち家の人はローンの支払いの継続でエクイティも増えていくので資産が増えていきます。
そして、この6年間できるだけ資産が増えるように投資に力をいれました。実際に株式投資をし始めたのは5年前からなので、まだまだ期間は短いですが、それでもコロナショック、低金利、金利上昇など、そのつど株価も大きく波がありました。今年に入り株価は下落しているので短期ではマイナスですが、5年の投資期間で見ると流動資産は大きくプラスです。さらに、ここ数年の不動産価格の上昇で不動産も含めた我が家の資産はかなり大きく成長しました。(ここ数か月では、不動産は緩やかに下落し始めましたが。)自宅はローンを毎月払う義務があり、売る予定もないので、『自宅は負債である』の金持ち父さんの考え方には賛成ですが、持ち家のおかげで我が家の純資産が大きく増えたのはありがたいです。
今はまだ完全なFIRE(Financial Independence Retire Early)までいきませんが、出口がはっきりと見えてきた感じです。
これから資産運用を始める人へのアドバイス
まだ資産運用をした事がない方へのアドバイスを少ししたいと思います。
余白の時間をもつ事
私が一番大事に思っているのがまずはお金のことを考える時間をもつ事。生活の為にがむしゃらに働いている人は、お金のことを考える時間がありません。お金のことは難しそうで、面倒だから人に任せたり、「あとで考える」「資産が少ないから関係ない」と放置していたら、あっという間に時間が過ぎてしまいます。投資は期間を味方にする事が大事です。もし残業や休日出勤で働きすぎてクタクタであれば、収入が少し減ってでも仕事時間を減らすべきだと考えます。お金のことを考える時間をつくり、お金が増えるシステム作り(支出の最適化や資産運用方法の確立)をまずやること。システムが出来てから、がむしゃらに働いてどんどん投資してもいいし、適度に働いて長い目で投資でも良いと思います。
総投資額(資産額)のゴールを知る事
リタイア後の年金をあてにしてはいけません。日本では老後2000万円問題など話題になりましたが、そもそも日本政府は運用が下手なので年金は老後あてにしない事が大事です。本来ならインフレで物価が上昇すれば年金が増額されるのがアメリカの常識ですが、日本は年金が減額されるという、なんとも不思議な事になっています。自分で資産運用して、自分年金を作りましょう。総投資額のゴールは年間支出の25倍です。例えば、年に300万円欲しい方は、7500万円を7%で運用して、毎年4%だけ引き出すと300万円になります。すると、資産が尽きる可能性はほぼなくなります。年に500万円欲しい方は、1億2500万円を7%で運用して、4%引き出すと500万円になります。総投資額のゴールが決まったら、その額に向けて積み上げていくだけです。達成できれば、いつでもリタイアできる状態(FIRE)です。
持ち家 VS 賃貸
正直、日本なら家を買う必要はありません。なぜなら、居住地の選択の変更ができなくなるから。もし、海外移住したいと思ったら自宅を売る事になり、購入額より安かったら負債になりかねません。ただし、出口戦略を立てた上での購入は賛成です。例えば、もし海外移住になったら自宅を賃貸として運用しても立地が良いのでプラスになりそうとか。
アメリカ在住の方は、初めて購入する家であれば、頭金が貯まったら買う方が良いです。老後は日本へ永久帰国する予定の人も、これから5年間くらいアメリカに住む予定があるなら、買うのはありです。5年経てば不動産価格が大きく上昇している可能性があるからです。また、5年後に下がったとしても、出口戦略として投資物件として誰かに貸し出す事ができれば、10年や15年などの長期保有で不動産はほぼ価格が上昇します。今は不動産が高く、利率も高いという、購入するには条件が悪そうに思えますが、初めての家はマーケットを読まずに購入しても良いと思います。そして、住宅ローンは毎月無理なく払えるかが非常に大事です。大きすぎる立派な家は必要ありません。今の自分にあった家を選びます。家族が増えて広い住まいが必要になれば、売って今度は大きな家を買えばよいのです。月々の住宅ローンはできるだけ低い方がよいです。余裕資金があれば、毎月の投資額を積み立てられるからです。逆に月々の住宅ローンの負担が大きいと、Living Paycheck to Paycheck の状態になり、Rat Race の始まりになってしまいます。
Rich Dad Poor Dad |
金持ち父さん 貧乏父さん |
●Rich Dad Poor Dad(英語版) アマゾン販売ページ
英語が上級者でなくても、『Rich Dad Poor Dad』 は簡単な英語で書かれているのでお勧めです。
資産運用は時間を味方にする事が大事なので、まだ読んでいない人は1日でも早く読んでみる事を勧めします。
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